突然のこのような形でのご挨拶となりますこと、まずは失礼をお詫びいたします。
けいへいつも暖かいお言葉をかけて下さっている方へ、妹の代理として、また肉親として心からの感謝をお伝えしたいと共に、一つのご報告をさせていただくために上がらせていただきました。
本来ならば本人の手で経過報告を書き綴るべきでしたが、無念ながらそれは叶わぬこととなりました。
けいの望みと皆様への気持ちを考慮し、きちんとご報告すべきだと思い、拙いながら私が綴らせていただきます。
8月18日00時04分
けいは静かに永い眠りにつきました。
臍帯血移植後、副作用と高熱を伴いながらの幾日を過ごしていましたが。
徐々に、体力の低下や少々の意識の混濁が見られはじめ。
11日未明、急激な意識レベルの低下による危篤状態を告げられました。
脳内に水が溜まり、腫れ、肥大による圧迫で脳機能が停止したことで、呼吸停止状態に落ち。
急遽、ドレーン挿入オペにより脳内の水を取り除く処置がなされ、脳機能の回復を望みましたが。
結果、脳機能は動きを止めたまま、【脳死】という診断が下されました。
脳停止では自発呼吸を回復する事はできず、意識も戻らないまま、人工呼吸器による現状維持措置となりましたが。
残念ながらこれ以上の治療の手は無く、あとは脳が停止したことによっていずれ近いうちに心臓機能が停止するのを、ただ静かに見守ることになりました。
直接の原因は、詳しくはまだ検査の結果待ちではありますが、おそらくは臍帯血移植後に多く見られるケースのうちの一つ、HHV-6(ベータヘルペスウィルス)による感染症を起こしたのだろうというお話でした。
生前、けいはよく、『本当に感謝している』と素直に気持ちを言葉にしていました。
決して穏やかでは無かった闘病生活を、こうして笑って何とか続けていけるのは、皆のおかげなのだと。
そこには支えてくれる家族、親族、恋人、友人、また、ネットを通じて知り合った皆さまのことも挙げられていました。
このブログへの励ましのお言葉の数々が、どれほど彼女の支えになっていたか、とても計り知れません。
けいが皆さまと共に作り上げてきたこの日記には、彼女の生きた証が刻まれています。
必死に調べながらできるだけ専門用語を使い、治療法を少しでも詳しく書き残そうとしたのは、同じ病気と闘う方との情報交換の一環として何かしらの役に立つことができれば、という思いなのだと。
また、病気と闘いながらでも恋愛の話はできるのだということを、形にしたいのだとも語っておりました。
最後の最後まで決して悲観的にはならず信じる心と希望を持ち続けて強く立ち向かっていた妹です。
自分がどんなに厳しい状況にあってもできるだけ明るく振舞うような、そこには常に人への思いやり、優しさが溢れていました。
例え医学がめまぐるしい進化を遂げ、書かれたこれらの治療法がもし役に立たなくなる時がきても。
きっと、そんな彼女の日記が、今度は誰かの心の支えになることができると信じて。
彼女の願いを尊重し、できるだけこれらの文章を何らかの形で残しておこうと思っております。
彼女と彼女の日記を通じて、私達家族が皆さまに伝えたい願いはひとつです。
闘病に限らずこれから先どんなに困難な壁を前にすることがあっても。
希望を持って一歩でも進めば、それは間違いなく前進しています。
決して怖がらないでください。
諦めないでください。
笑顔を忘れないでください。
最後まで強く闘い抜いたけいを、誇りに思うと共に。
皆さまの真心に、心より感謝します。













